ローリエヤマモトのあゆみ

麻布十番未知案内 Home

◆ ローリエヤマモト目次 ◆

父 山本仁作


創業者 父 山本仁作(ニサク、明治19年6月9日生・1886)は、新潟県高田市(現上越市)の出身。生家は貧しく尋常小学校を出てすぐに地元の足袋屋に丁稚奉公に出されます。
 その後、今風に言えば家出、「高田で汽車に乗 ると、見つかって連れ戻される。一つ先の新井駅まで暗い夜道を歩いて隠れるように汽車に乗った」と聞いています。こうしてほとんど無一文で上京、文京区本郷の足袋屋(鶴間さん)で修行を重ね ます。
 使いに出され初めて麻布十番を見たとき、その賑わいに驚き、独立して店を構えるならここだと思ったそうです。「お店を借りる時、白金の清正公の勝ち守りを 手に、大家さんと交渉したんだ よ」。
 明治44年5月(1911年)、ここ麻布十番に店を構えました。25歳でした。 父はそれ以来、毎年5月に清正公の勝ち守りを頂いていました。 子どもの頃、清正公の縁日が楽しみでした。御守は私も受け継いでいます。


大福帳−2

今も残る「店卸勘定帳」の最初のページには
『明治四拾四年五月麻布移転之時 金壱百八拾弐円七拾五銭、内七拾円也品借代』  と書かれています。
182円75銭、これがメンズショップローリエヤマモトの原点でした。

大福帳−1

大隈足袋

大正9年には卸部を設立し、父は尊敬する大隈重信を登録商標にした『大隈足袋』を製造卸、当時行われた上野博覧会に出品、受賞するなど業績を大きく伸ばしていきました。
大正12年の関東大震災では、復興委員の一人として活躍したと『麻布史』にも 山本仁作の名が見られます。

足袋のタッグ いろいろ
(←クリックマウス )

仁作区議当選写真

昭和16年には麻布区議会議員に当選、地域振興に活躍しました。
中央が父、左隣りは近江屋家具店先々代の音居さん、右隣りは白水堂先代の松浦徳一さん、右端は戦後クラウンガスライター の前身、市川産業鰍創立、十番稲荷神社エノケンさんと鳥居を寄贈した市川要吉さん。

 

  

そして、昭和20年4月の東京大空襲で麻布地区は焼け野原、父は『50年の努力灰燼に帰す』とメモっています。戦後1945〜1950、統制経済の中、晒し一反のヤミ商売が出来なかったという生真面目な父は、ヤミでもうけ大きくなる同業者を見ながら、ただ正直に足袋製造組合の一員として勤める。

1951年 1月 有限会社 山本仁作商店を開設

母 山本 好

 母 好も日本海に面した新潟県西頚城郡能生町木浦の生まれ。
祖父は小学校の先生でしたが、家は貧しく向学心に燃える母は、学費のかからなかった三井看護学校に学び、看護婦になります。
 


天馬 黒

天馬のマークはビル竣工の1976年からローリエヤマモトのシンボルマークです。

Home

1953年12月

父 仁作、交通事故で卸が出来なくなり小売に変更、母 好 が子供3人を抱えながら店を切盛り。

1966年 4月 二代目 山本 仁壽(私です) 店を継ぐ
1972年 9月 父 仁作 死去 86才でした。
1976年11月 ローリエヤマモト ビル 竣工
1981年 4月 社名を有限会社ローリエヤマモトに変更
1986年 9月 長男「悠貴」誕生、三代目です。
1987年 9月 店舗全面改装
1989年 3月 仁壽 区政功労賞受賞
1992年 6月 母 好 死去、 90才でした。
2011年 1月 メンズショップ ローリエヤマモト 創業100年目で閉店 有限会社ローリエヤマモト は活動中
   




自画自賛
 

若き日の仁さん

若き日の仁さん
(クリック
)マウス

 山本仁壽、通称「ジンさん」「ジーさん」ではありません。本当は「キミトシ」と読みますが正しく読まれたことはありません。
 仁壽(851〜853、文徳天皇)という年号があります。関係ないかな。平安京内裏の中央、紫宸殿の北に仁壽殿(じじゅうでん)というとても貴い建物があります。これも関係ないか。
  20代から麻布十番商店街振興組合の理事を務め、サービス部、企画部、宣伝部、広報部長、会計、副理事長等々歴任、平成元年度には港区区政功労者。
 でも、今は…、♪今は もぉ秋〜♪ 平成16年4月で理事を辞めました。公式サイトの制作からも手を引きました。
 赤い靴の女の子「きみちゃん」のチャリティーはライフワークと思っています。 好きなゴルフはHDCP22と上手くはありませんが、二回ホールインワンをしているのが自慢。(商店街⇒コンペをご覧下さい。)   チャレンジ精神旺盛で、このホームページも 60?の手習い、マニュアル片手に立ち上げました。
  HP全体は MS FrontPage 2002で作成、地図・ロゴ等はAdobe Illustrator 9.0で描いています。 
 ご意見ご感想をお寄せ下さい。

  

 

このページのトップ

◆ ローリエヤマモト目次 ◆