コンセプト
ピース・クロックは、長崎と広島の原爆資料館に展示されている壊れた時計として具現化されたもので、戦争の傷跡を癒したいという私の願いを現しています。
童謡「ヒッコリー・ディッコリー・ドック」からの引用として、ねずみの姿に形をかえた神話的時間が、線形的な現実時間に併走している状態を表現しています。
この作品の原型となったのは、合衆国のペンシルバニアで19世紀に開発されたチッペンデール・ロングクロックで、彩色はアメリカ式野外市に見られる様式に従っています。
わたしはこのピースクロックを通じて、人が出逢い、微笑みを交わす場となるとともに、現実時間と(アメリカ先住民の神話に登場する)
ドリーム・タイムとの関わり合いについて真実を映し出したものとして役立つように願っています。
プロフィール
ニューヨーク出身。ニューヨークのハンター・カレッジ、シアトルのアンティオッチ・カレッジを卒業。長崎に生まれた夫とともにワシントン州シアトルに在住している。
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