コンセプト
どの巻貝の開口部も、気軽に近づいて、硬いコンクリート内部の音を聞くことができるようになっています。この体験は、大きな巻貝のそれにも似て、
一瞬、この場所に凝縮された音の中で、ひとりつぶやく人間の存在を聞き分けるようなものです。
このような方法をとることは、露出したコンクリートの持つ機能本意で温かみのない外観が、かえって知覚の対象の一つとなります。
また、この内なる響きと言う性格は、耳を傾ける観客に対して作品全体の広がりを体験させることになります。
大都会の喧騒の中で、私の作品自体が、内なる響きに耳を傾ける場所となることで、周辺環境をより豊かにしてくれることを願っています。
プロフィール
1981〜 音に取り組む
987 Documenta8に出品
994 ドウツハノーバーにおいてオーディ・アート教授職
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