浄土宗
寛永5年(1628)、開祖林哲上人。閻魔王、奪衣婆(だつえば)の石造があり、文化・文政時代に栄えたと言われています。三途の川の岸辺には衣領樹(えりょうじゅ)と呼ばれる樹があり、奪衣婆が死者からはぎ取った衣服を樹の上の懸衣翁(けんえおう)に渡します。懸衣翁は衣服を衣領樹の枝にかけ、その枝のたわみ具合で生前の罪の重さを知るのだそうです。奪衣婆と懸衣翁が閻魔王の側にいるので、閻魔王には嘘がつけないのです。奪衣婆は、三途の川の岸辺にいて死者の衣服を剥ぎ取る老婆ですが、幕末になると突如、諸願成就の流行神になり、江戸庶民は奪衣婆に様々な願い事をしていたようです。
大黒坂を上ると左から暗闇坂、たぬき坂からの道と合流する。
その上、わずかな傾斜が一本松坂である。麻布七不思議の一つ「一本松」がそこにある。その前にあるお寺が長伝寺である。 |