麻布十番周辺の寺院

◆ 十番周辺の寺院 (順不同)◆ 

 ★明見山 本光寺
    港区元麻布 2-5-9   03-3408-5815
本光寺−2

法華宗 越後国本成寺末

 越後の国本成寺(三条市)の末寺で、寛永元年(1624)、日要上人が開山しました。当初は麻布今井村(現アークヒルあたり)に立派な本堂を建立し、その後万治元年、西久保四辻に移ったとも言われています。貞亨元年(1684)二世慈眼院日就上人のとき麻布宮村に移転、五世 世尊院日成上人が現在の地に移築して今日にいたっています。
 平成13年3月、二十世星川日雄上人から西山英仁上人に引き継がれました。
 故星川前住職は日大三高の教職時代、野球部の監督として活躍されました。監督10年の間に5回甲子園に行っている知る人ぞ知る名監督でした。 平成14年夏の甲子園、日大三高の初優勝は嬉しいかぎりですね。

本光寺−1

本光寺−3

 

←正面本堂と
赤い壁は本光寺会館

 

2006.5月修復の
完了した本堂→

 

本光寺-4

本光寺−額本光寺−額

平成18年5月5日、開基380周年 記念落慶法要が行われました。
本堂、お座敷は江戸時代の木造建築を生かして改修されました。

本堂正面に上げてある「獅子吼」の額は見事なものです。 「獅子吼」は「ししく」と読みます。 元来、 堂々と説法するお釈迦様の様子や、その教えを聞いて邪悪な心を持った人が恐れている様子を「師子吼」と言いました。現在でも雄弁を振るうことを獅子吼と表現することがあります。また、説法をする場は「師子の座(ししのざ)」と呼ばれていました。これは仏様の座席は「いかなる悪魔もこれを侵すことができない堅固な席である」と言うことを表し、獅子座、金剛座、金剛宝座などとも呼びます。また国王や貴人の席も獅子座と呼ぶことがあります。獅子がデザインされている席ならば、それは仏様の席と考えて良いでしょう。仏像でも獅子に乗ったり、獅子をあしらった台座に乗っているデザインが多く見受けられます。インドでは狛犬のように獅子を一対にして、お寺を護るように祀ったりします。

 
本光寺

本光寺

 

 

墓地から見た本堂(左)
と位牌堂→

 

 

本光寺

本堂、位牌堂の奥庭にはお稲荷様が祀られています。その横には縦1m横1.5mほどの大きな石版に太鼓を担ぎ叩きながら歩くお狐さまが彫られています。とても珍しいものだと思われます。

本光寺

 

本光寺地図

●プリントアウト用詳細
ご案内図→こちら
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歴 代 略 譜

世代

遷 化

開山

法仙院日要大徳

寛文元年(1624)麻布今井村に一宇を建立 寛文 9年(1665)
二世 慈眼院日就大徳 麻布宮村町藪下に2割増を以って替地を命ぜらる。 貞享 5年(1688)
三世 受清院日厚大徳 八品門流の僧侶 享保元年(1716)
四世 本受院日等大徳 日晄師御指南 享保18年(1733)
五世 世尊院日成大徳 日體師御指南、現在の大隈山へ引寺する。中興の祖 天明 5年(1785)
六世 辨正院日趣大徳 日啓師御指南、四世日等大徳の弟子 明和 8年(1771)
七世 冷寿院日欣大徳 住職歴20年、文化2年(1805)表門、本堂再建。 文化13年(1816)
八世 勤求院日詳大徳 本堂再建の借財を返済し庫裏を新規建直す。
九世 要題院日従大徳 越後国山崎に生れ、日済聖人御弟子、在職8年 天保 9年(1838)
十世 安住院日敬大徳 越後国長岡本妙寺歴代の弟子、在職9年 嘉永 3年(1850)
十一世 大法院日聴大徳 長岡本妙寺十六世安楽院日全の弟子、在職5年
十二世 勇謹院日孝大徳 越後国椿沢弘法院二世寿延院日量の弟子、在職3年 明治 3年(1870)
十三世 玄悟院日亮大徳 本山塔頭寿妙院十二世息災院日茂忠善の弟子 明治44年(1911)
十四世 勤修院日幸大徳 誠諦寺歴代より転住 明治 7年(1874)
十五世 教聡院日住大徳 日良の弟子、僧名行円、越中国袋村松永家に生れる 大正 8年(1918)
十六世 一乗院日研大徳 明治20年本堂庫裏大修復時の住職 明治22年(1889)
十七世 顕寿院日進大徳 僧名梅田教厳、長岡本妙寺二十世より転住 昭和23年(1948)
十八世 本力院日勤大徳 僧名笹川契行、大正4年庫裏創建百年記念修復を遂行 大正13年(1923)
十九世 恭謙院日敬大徳 大正14年住職、昭和19年権大僧正、宗務総長を勤む 昭和34年(1959)
二十世 謙明院日雄大徳 日敬大徳次男、日大三高教諭、野球部監督。日敬聖人遷化により昭和34年二十世。

宗務院財務部長、平成12年権大僧正。在職34年、平成13年隠居。
平成15年(2003)
10月5日遷化
西山英仁 聖人 平成13年3月二十一世。  

    

境内写真集

   

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