★ 河北新報 8月6日(日曜日)より遺影前に追悼歌 明大グリークラブOBら演奏会 “マドンナ”13回忌 しのぶ 仙台
32年にわたって
明治大学の男声合唱団「グリークラブ」のマドンナと慕われ、1994年に亡くなった白石市出身の高橋智子さんをしのぶ演奏会が5日、仙台市太白区の区文化センターで開かれた。全国から集まったOB約100人を含め、約290人が追悼の歌声に聴き入った。
高橋さんは家庭に不幸があり、小学校卒業後に親類を頼って上京。中学卒業後、明大駿河台校舎(東京)近くの喫茶店で働き始めた。以来、クラブの学生たちの面倒を見続けたが、94年、53歳で亡くなった。13回忌に合わせた演奏会は4部構成。宮城県在住のOBも参加する混声合唱団「ローゼン・シュタット・コール」と共演した。
OBによる追悼ステージは、高橋さんの遺影を前に、ファンだった石原裕次郎の「二人の世界」など3曲を披露した。曲の合間には、メンバーが感謝の気持ちや思い出を遺影に語りかけた。
OB会東北支部長の千葉勝彦さん(60)は「世代によって姉であり、妹であり、母であった高橋さんの存在の大きさを、あらためて感じた」と故人をしのんだ。
OBらは6日、仙台市内にある高橋さんの菩提(ぼだい)寺を訪れ、墓参りする。
(写真は高橋さんの遺影を前に、追悼の歌を披露する明大グリークラブOB 河北新報 8/6より)
★ 智子が逝って13年、追悼のステージに立つOBも歳をとった。それでも歌声は学生時代のままに、思い出の中にそれぞれの想いの智子がいる。13年前の夏、全国から240名のOBがかけつけ智子を見送った。今年も仙台に90名のOBが集まり智子を偲んだ。
わたしはOB会の皆に少し遅れて、ひとり仙台郊外の北山霊園のお墓を訪ねた。 「智子、もう13年か、早いなぁ。俺はまだ逝かないよ、まだ呼ぶなよ。息子、悠貴もまだまだ
、もう少しやりたいこともある、まだ逝かないよ」。この日も暑い夏の陽
が照りつけていた。8月15日、智子が逝って13年になる。 (店声仁語−4 に智子のこと)