創業何年以上を老舗と言うのか、或いは、唯古いから老舗なのか、いろいろ考え方があるかもしれません。戦後、新しく麻布十番に店を構えた、十番では新しいと言われるお店でももう創業 ６０年になるのですから、これまた立派に老舗なのです。そんな意味で、麻布十番にはたくさんの老舗がありますが、中でも創業が大正時代以前のお店で、しかも経営者が同じ家系であるお店を載せました。
この１０〜２０年でも明治大正からの老舗が何軒か閉店転居、廃業、しています。寂しいことですが、替わって新しいお店もたくさんオープンしています。

●この2、30年でも、このように２４軒の老舗、８０軒余のお店が閉店、転業、廃業、転居しています。しかし｢加盟店一覧」に見られるように、現在麻布十番には２ ８０余軒の商店街振興組合加盟店とそれ以外にも組合未加盟の ２００店近いお店があると思われます。 このサイトでは組合加盟、未加盟に関係なく出来るだけ多くのお店をご紹介したいと思います。ただ、最近入れ替わりも多く、個人制作のボランティアですので全店はなかなか追いつきません。 2010年４月現在で440店余りを紹介しています。写真・紹介文を提供してくださ〜い！
●時代と共に少なくなったり、なくなっていく業種もあります。私のところは足袋屋として創業しましたが、｢足袋屋」は今、呉服屋さんに引き継がれています 。その呉服屋さんそのものが麻布十番では一軒になってしまいました。呉服に付随していた｢半襟屋」「染物」｢刺繍」「仕立て屋」みんななくなってしまいましたね。 ４館あった映画館もなくなりました。お風呂屋さんも十番近辺に「吉野湯」｢金春湯」「つるの湯」「一の橋湯」がありました が今は十番温泉と南麻布の竹の湯だけです。自転車屋さんも何軒もあったのですが。お肉屋さんはスーパーのなかだけ。カメラ屋、乾物屋、油屋、ブリキ屋、糸屋、碁会所、桶屋、ふとん屋、ブロマイド屋、刃物店、目立屋、小間物屋、袋もの屋・・・。 大工さんもいなくなった？
でも、新しいお店も出てきましたね。ゲームセンター、レストランいろいろ、ガソリンスタンド、モバイル、オープンカフェ、レンタルビデオ・…。時代とともに街も変わっていきますね。