◆ イチョウ
Ginkgo biloba L.
イチョウ科/イチョウ属/ 落葉高木
イチョウは中国原産の落葉高木であり、室町時代から日本各地に植えられている。病虫害にも強く、大きく成長したものが各地のお寺などに見られる。雌雄異株。葉は扇形で、葉脈は平行脈。葉は半円形であるが、中央部で浅裂する傾向があり、若い木ほど深く分かれる。強く剪定した場合なども2つに分かれた葉が出る。枝には長枝と短枝がある。痩せ地にもよく耐えて生育し、萌芽性も高いので、刈り込んで生垣に利用することも出来る。種子はぎんなんであり、食べられる。材は良質で、碁盤などに利用される。(←写真は
網代公園のイチョウ
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◆ イロハモミジ Ace palmatum /カエデ科/カエデ属/落葉小高木
イロハモミジは福島県以西の本州、四国、九州、朝鮮に分布する落葉の小高木。主に太平洋側の低山に生育する。葉は5〜9つに掌状に分かれ、やや荒い鋸歯がある。タカオカエデ、イロハカエデとも呼ばれ、庭園等にも広く植栽されている。4月から5月にかけ、葉の展開直後に紅色の雄花と両性花が混在した花序を形成する。和名の由来は、葉の裂片を数えるとき「イロハニホヘト」と数えたことに由来するという。しかし5裂であることも多く、特にシュートでは5裂のことが多い。秋の紅葉は美しく、各所で秋の彩りとなっている。
◆ シダレヤナギ Salix babylonica /ヤナギ科/ヤナギ/落葉高木
シダレヤナギは中国原産の落葉高木で、奈良時代に持ち込まれた。各地で水路沿いや公園などに植栽されており、街路樹にも多用されている。雌雄異株であるが、雌株は少なく、繁殖は挿し木による。風に柳、暖簾に腕押し・・・梢から垂れ下がった枝は風にそよいでまことに涼しげで
、この清涼感が樹下の「お化け」を連想させるのであろうか。このような垂れ下がる枝は風には強いであろう。ヤナギの仲間は挿し木によって簡単に繁殖する。逆に言えば、枝が風に吹き飛ばされ、あるいは水に流されていく方法も1つの繁殖方法である。
新一の橋のヤナギ