救世軍はプロテスタントのキリスト教会です。聖書を基盤とし、三位一体の神を信じ、礼拝しています。救世軍は1865年にイギリスの東ロンドンのスラム街からウィリアム・ブースと妻カサリン・ブースによってキリスト教の伝道と社会福祉の働きが始められました。
海外では The Salvation Army という名称で知られ、現在109の国と地域に活動が広がっています。ここ麻布では1900年に働きが始められました。「救世軍-The Salvation Army」はキリスト教の団体ですが、世界的に軍隊組織が取り入れられています。もっとも円滑に系統だった働きを行うことができ、創立当時のイギリス社会で、人種や社会的な階級の差別がないのは軍隊組織だったからです。
現在、日本の救世軍でも、救世軍の働きに身を捧げた人を士官と呼ぶほか、教会→小隊、主任牧師→小隊長、信徒→兵士、賛美歌→軍歌、と軍隊用語が用いられています。また、階級(士官の奉仕年数や役職を表す)・制服・記章・軍旗等があります。
救世軍のモットーは「心は神に 手は人に」。私たちに注がれている憐れみ深い神様の愛に促されて、助けを必要としている方に手を差し伸べる軍隊が救世軍です。 |