赤い靴の女の子「きみちゃん」
◆ 赤い靴 目次 ◆・・・

◆ はじめは18円でした

きみちゃん像

作者:佐々木 至さん、
1989.2.28.(平成元年) 完成

 こうして始まったチャリティーは、世界の恵まれない子供たちのために今も絶えることなく続けられています。
 2024年春35万円をユニセフに送りました。これまでユニセフに1399万円、阪神大震災の義援金に70万円、スマトラ地震・津波の義捐金に60万円 、 東日本大震災の義援金に30万円が贈られています。 チャリティーの総額は1594万円になりました。


はじめは18円でした

はじめは18円でした
誰かが温かな心を託していきました
愛の心が広がって
58円になったとき
誰かがガラスの器をおきました

一週間たつと
755円になっていました
いたずらに10円とって
自転車で逃げた男の子がいました
次の日に 20円置いて
ゴメンと言って走っていきました

暖かな日曜日
親子連れが「きみちゃん」を見ていました
女の子が「お母さん 10円」
「お父さんも・・・」
愛の輪がひろがって
きみちゃんの目が光って見えました

きみちゃん
君はもう一人じゃない
みんなが君を見つめている
みんなが君を・・・

乳母車のお母さんが
幸せをかみしめるかのように
赤ちゃんを見ながら
いくらかを置いて行きました
暖かな春の陽のひかりの中で
赤い靴イラスト
はじめは18円でした

 
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◆ きみちゃんの新しい本が発行されました。この「18円の詩」も紹介されています。綾野まさる作 「赤いくつはいてた女の子」 (ハート出版、2009.8.2.)矢印