◆ 地下鉄 7号線、12号線の開通をひかえて、麻布十番商店街は近代化への道を模索していました。昭和58年(1983)には東京都モデル商店街の指定を受け、その一期工事とも言うべきパティオ十番を昭和
61年(1986)に完成、平成元年にはモニュメントの代表的作品
「赤い靴の女の子・きみちゃん像」
ができあがります。平成3年にはアーケードを撤去して商店街モール化を進めると同時に、東京都コミュニティー商店街の指定を受けて街づくりのあり方をさらに検討し続けたのです。 ◆ コンセプトは地下鉄二路線の開通を待ちながら「人の来る街」ではなく、「人の住む街」でした。そして、温かな心の通う「微笑みの街・麻布十番」「人の住む街・麻布十番」をめざしたのです。大使館の多い街の特徴を生かして、各国の大使館のご協力を得て「ほほえみ」をテーマに作られたモニュメント、それが「微笑のモニュメント」です。 ◆ 12ヵ国の大使館の協力で創られた12のほほえみのモニュメントの他に、日本を代表して
五十嵐威暢作の「雲」「布」の二つのモニュメント、さらに網代公園には戦災からの復興を念頭に創られた一色邦彦作「碧 翔」(へきしょう)もあります。 ◆ お買い物の時間の合間にこれらのモニュメントをゆっくりご覧下さい。「麻布十番らしさ」、忘れてはならない私たちの変わらぬ目標のひとつを感じていただけたらと思います。 (仁) |